伝統と現代の融合 神楽坂
神楽坂で時代をさかのぼる旅にでよう
迷い込んだような招かれたような、神楽坂の時代と歴史を巡り、ここにしかないものをまとめてみました。デートでも、旅行でも、気晴らしの散歩でも、環境の変化でもどんな心の状況にも寄り添ってくれるタイムスリップしたような街並みに無防備に飛び込んでみませんか。
タイムスリップ散歩にぴったりな風情のある立ち飲みの隠れ家、「カド」さんにも訪問しました。和食料理が楽しめます。
釜飯や日本酒など、和の味を堪能できるメニューが揃っており、一律400円という手ごろな価格で楽しめるお店です。
-->
①インスピレーションの街 本多横丁
多くの文学作品や映画の舞台になり、数々の作家や画家がこの地を訪れ、作品のインスピレーションを得た。
本多横丁は神楽坂で最大の横丁で、江戸中期から明治初期にかけて本多家の屋敷があったことから名付けられました。和風の雰囲気があり、狭い内装が特徴です。人通りは多いものの、にぎわっている店は少なく、通り道として利用されることが多いです。芸者新道が芸子の近道なら、本多横丁は現代の人々の近道です。歴史と現代が融合し、神楽坂の魅力を凝縮した場所で、訪れる人々に過去と現在が交錯する特別な体験を提供します。
神楽坂の横丁マップはこんなかんじです
②かくれんぼ横丁
芸者新道の途中に現れる細い裏路地、かくれんぼ横丁は数々のドラマや映画の舞台となっており、今回の散歩で一番のお気に入りの場所です。人通りの多い芸者新道から細道に吸い込まれるような感覚があり、別次元に迷い込んだような気持ちになります。
かくれんぼ横丁の名前は、後ろからつけてきても横に入られるとわからなくなることから名付けられました。黒や質素な雰囲気で統一されており、人を探すのが難しい場所です。石畳は兵庫横丁と同じデザインで、ハートとダイヤのマークの石畳もあるそうです。
③かくれんぼ横丁会館
細い道を抜けると、かくれんぼ横丁会館が見えます。まるで異世界の入口のような存在感で、シックな細道とは対照的に圧倒的な風情を放っています。この建物を目印に横丁の名称も「兵庫横丁」に変わります。
かくれんぼ横丁は、黒基調の建物が多く、2011年に始まった「黒塀プロジェクト」により、料亭が現実から隔絶された世界を象徴するために黒塀が復活されました。また、路地と料亭の間に前庭を設け、客同士が鉢合わせない工夫もされています。
これらの設計は、時代をさかのぼり文化を根強く残して作られたもので、神楽坂ならではの趣を楽しむことができます。古い建物や伝統的な店舗が立ち並び、昭和の雰囲気を色濃く残しているので訪れる人々を一瞬で虜にする魅力がここにはあります。
④江戸の商人の街 兵庫横丁
歴史的には、兵庫横丁は戦国時代に牛込城の武器庫があったことから、武器商人の町でした。その歴史の面影も感じられます。
かくれんぼ横丁会館の真横にある細道を抜けると、江戸時代から現代現戻るような感覚になります。この道は緑が基調で自然のアーチが続き、居心地が良く、時間を忘れるほどです。兵庫横丁はかくれんぼ横丁とは異なり、不思議で懐かしくも儚い雰囲気があります。隠し扉のようなこの道は、ジブリ映画『アリエッティ』に似た感じです。
⑤兵庫横丁横の階段
兵庫横丁の階段にきました。一つの記事の中で階段をこんなにもピックアップするとは珍しいですね。この階段も素敵ですが、下りた先にある、ブロックの看板が整列した飲食店の並びが圧巻です。まさに路地裏。兵庫横丁の隠れた名店の並びは、探し出すものではなく、この小道の迷路を制したものだけが招かれるような、たどり着いてこそ現れる。そんな位置付けと面持ちを感じました。階段から曲がり、すぐ横にありますが最初に目を引いたのが、このたぬきの模型でした。この細道と狸のコンビネーションは最高だと思います。昼に出会えたことが運の尽きです。夜ならば動き出し私たちを迷走し困らせに来るはずです。そんな妄想がはかどる「路地裏」。兵庫横丁には夢が詰まっています。
⑥神楽坂仲通り
中通りは神楽坂祭りの提灯もなく、存在感が薄い場所です。店が多くなく、統一感のある建物も見られませんが、通学路としての良さが際立っています。観光地化されていないことが粋であり、子供たちがいることでこの道の魅力が引き立ちます。ノスタルジックな通りに今を生きる子供たちが輝きを添え、それが歴史であり芸術だと感じました。
⑦神楽坂 メイン通り
風情ある街並みがとても素敵です
相馬屋は江戸時代から続く歴史ある和紙問屋で、現在は文房具店として営業しています。夏目漱石も利用したことがあります
⑧善國寺
神楽坂といえば善國寺を見に来ました。毘沙門天のお寺です。金運アップで有名です。着物を着たご夫婦に撮影をお願いされ快く引き受けたことを神様に見せつけたのに次の日ノロウイルスにかかりました。
⑨見番横丁
見番横丁は神楽坂の歴史が詰まった場所で、舞子の芸子場があります。「見番」は神楽坂を見てきた総本山を意味し、2011年に正式に名前が設定されました。
⑩芸者小道
見番横丁から見える細道は芸者小道で、階段を下ると熱海湯に繋がり、さらに進むと小栗横丁につながります。神楽坂の小道や横丁には階段が多く、その一つが芸者小道にある「カラン坂」です。階段下にある熱海湯にちなんで石鹸箱の音から来ているといわれています。散歩の際には階段にも注目すると面白い発見があるでしょう。
まとめ
神楽坂での散歩は、路地裏や小路に隠された歴史を感じられる別世界のような体験でした。最初は美味しいご飯屋さんを探す方が面白いと思っていましたが、実際に歩いてみると、驚くほど魅了され、「どうして」「なぜ」という疑問が生まれ、それを考察することで冒険や探検のような楽しさを味わえました。歴史や所説から新しい発見が続き、無料でこれだけ楽しめることに驚きました。歴史や文化に興味がなくても、自然と知りたくなる魅力があります。皆さんにもぜひ体験してほしいです。
ライター紹介
profile
まえち(インターン歴3か月目)
MAECHI
- 血液型A型 右利き
- 北海道出身 東京都在住
- 趣味 麻雀、ネイル
- おすすめのアニメ 『ジョジョの奇妙な冒険』
- 担当業務 WEB企画
同じインターンの同期の記事はこちら